あらすじ 第11話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第11話(最終話) 「さよなら...伝説のオンナ」 あらすじ

 椿木春香(天海祐希)、飛鳥望美(矢田亜希子)ら『ザ・ニュース』スタッフが報道したCNBテレビ会長、結城英雄(伊武雅刀)が絡んだ政治家との闇献金問題は大きな波紋を呼んだ。英雄は検察に事情聴取されたが全面否認。『ザ・ニュース』も番組の打ち切りが決まってしまう。当然のように、春香は解雇されることに。

 そんな中、英雄は息子の雅人(谷原章介)を裏切り者とののしり、すべての罪を雅人にかぶせようと動き出す。検察に呼び出される雅人。事情聴取後、帰宅を許された雅人は、迎えに来た春香に、罪を受け入れるつもりだと話す。春香は大反対するが、雅人はそれですべてが丸く収まるなら、と…。そんな雅人の言葉を聞いた春香は「私があなたを守る」と告げ、英雄の家に向かった。

 門前払いを繰り返される春香の応援に望美が来た。その矢先、雅人が再度、検察に呼ばれたとの報が。春香は、その旨を訴え、ようやく結城家に入れてもらえた。英雄は、頑なに雅人が自分を恨んでいるという。しかし、春香が雅人の父を慕う気持ちを伝えると、英雄はようやく気持ちを切り替え、自らやみ献金に関する真実を口にするのだった。
こうして、検察から解放された雅人は春香とともに『ザ・ニュース』スタッフ手作りの結婚式を挙げることに。

 その頃、都内では爆弾騒ぎが持ち上がっていた。このニュースを報道する春香も、犯人の卑劣さに対して怒りの表情を隠せない。その犯人から、春香宛てに脅迫状が…。その日は『ザ・ニュース』の放送最終日。放送が始まる中、望美は報道センター内に不審者を見つける。すぐさま、望美や蟹原健介(玉木宏)らが、爆弾を持っていた不審者を追い、最後の放送は犯人逮捕劇の中継番組に。犯人も無事に捕まり『ザ・ニュース』は独自の放送を貫いた。CNBを解雇された春香は、望美に置手紙を残してニューヨークへ…。

それから2年後。『ザ・ニュース』スタッフは、それぞれの現場に配置換えされていた。ところが、CNBテレビ社長に柴田勝俊(児玉清)が就任。社長としての最初の仕事は『ザ・ニュース』を復活させること。元のスタッフが呼び戻されて、メインキャスターには望美が選ばれた。そして『ザ・ニュース』復活、第一夜は、ボストンから大統領選挙の中継レポートが入る。望美には、サプライズの中継レポーターは、なんと春香だった。その隣には、雅人が…。CM中の春香と望美は、以前のように軽口を叩き合って…。

あらすじ 第10話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第10話 「暴走するオンナ」 あらすじ

このところ、椿木春香(天海祐希)の様子がおかしい。夕方のニュース番組のキャスターになることが決まった飛鳥望美(矢田亜希子)にも告げずに、何か大きな事件を調べている様子。
 それは『ザ・ニュース』スタッフたちも感じていた。結城雅人(谷原章介)がCNBテレビの社長に就任したことを話題にしながらも、最近、単独での取材を繰り返している春香が気になっている。

 そんな時、雅人の社長室を春香が訪ねた。春香は、政治家に現CNBテレビ会長、つまり雅人の父親の英雄(伊武雅刀)が闇献金を渡したと突きつける。実は、雅人も知っていた。事実を公表して謝罪するようにと勧める春香に、雅人は、会社のために忘れろと答える。まるで8年前のできごとを思い起こさせる雅人のそんな言葉に、反発する春香。しかし、雅人はとりあわず、春香を引き取らせるよう秘書に告げた。
 雅人は、英雄に春香の様子を報告。英雄は、事件を公にするようなら『ザ・ニュース』を打ち切り、春香をクビにしろと言い放った。

 その日の放送終了後、一人で取材に出ようとする春香を望美が引き止めた。いつになく、強い調子で何の取材をしているのかと問いかける。石場小吉(生瀬勝久)や蟹原健介(玉木宏)たちも、何事かと近寄ってきた。
 春香は望美や『ザ・ニュース』スタッフたちと『一石三鳥』に場を移す。そこで、春香は自分が調べていたこと、つまりCNB会長、結城英雄の贈賄疑惑を打ち明けた。すると、スタッフたちは態度を一変。まるで、何も聞かなかったかのように振舞い始めた。『ザ・ニュース』で報道すべきだと主張する春香は、角高孝男(矢島健一)に激しく反対される。野原芽衣(松下奈緒)や伊賀俊平(松田翔太)、紺野令子(須藤理彩)も、もちろん大反対。みんなの意見をまとめるように、石場が、事件を公にしたらスタッフ全員が職を追われると訴える。それでも、真実が大事なのか?と。

 マンションに戻ると、望美は少なからず春香が動揺しているのに気づく。春香は、8年前は、自分だけが処分されるだけだと思っていた、と語る。しかし、実際は、スタッフの大半が辞職させられたり、飛ばされたりしたのだった。そして、今度キャスターをやる時は、一人ではなくチームで作ろうと思っていたが、また壊してしまった、と心情を吐露する。すると望美は、春香が調べた贈収賄事件の資料を手に取り、読み始めた。望美だけは、春香の味方になっていた。しかし…。

 翌朝、報道センターでは春香に話しかけようとするものはいなくなった。春香は、近づこうとする望美を制する。雅人が現れ、今後のニュースラインナップを確認させるよう石場に命令。そんな雅人に、春香は面と向かって贈収賄疑惑をスクープすると言い放つ。ならばと、辞職を突きつける雅人。春香が、進退窮まっていると柴田勝俊局長(児玉清)が割って入った。春香が味方を得たかとホッとしたのもつかの間、柴田は、会社の方針に従うようにと春香を促す。納得できない春香は、柴田を追う。これまで、ずっと自分を庇い続けてくれた柴田とは思えなかったからだ。しかし、柴田は現実を受け入れ、見逃すべきだと。

 次の日、驚くべきニュースがもたらされた。春香が得たスクープを流すべきだと英雄に進言した柴田の異動が発表されたのだ。春香は、自分の代わりに柴田が犠牲になったことに気づく。春香が駆けつけると、柴田は自分の後を追わずに石にかじりついてでも局に残れと告げて去って行った。柴田の後姿を見送ったのは春香だけではなかった。雅人も苦渋の思いで立っている。そんな雅人を、春香は最低な男とだとののしる。返す言葉もなく去って行く雅人。そこに望美が来た。望美は、雅人が英雄からの柴田の異動命令に最後まで逆らっていたらしいと告げる。

 望美は、春香にもう一度雅人と話し合った方が良いと勧める。春香はバッグから携帯電話を取り出した。しかし、それは8年前の携帯。望美は、その携帯に一件のメッセージが残されていることに気づく。メッセージは、雅人からのもの。ニューヨークに立とうとする春香を引きとめようとするものだった。
 春香は雅人と会い「あなたを信じてみる」と告げる。すると、雅人は英雄が闇献金に関わった決定的な証拠書類を春香に渡した。

 春香は、ついに『ザ・ニュース』でCNBのスキャンダルを公表することに。望美も加わった。そして、春香と望美は石場たちスタッフに、公表は2人の独断ということにして欲しいと話す。石場は、春香の話を聞いて、報道マンとして協力すると言う。健介たち、他のスタッフも…。こうして『ザ・ニュース』は、スタッフ一丸となってCNBのスキャンダルをトップニュースで扱う。
 社長室では、雅人が春香たちのニュースを見つめていた。そこに、英雄がやって来る。罪を受け止めようと話す雅人に、英雄はニュースは誤報だと…。

あらすじ 第9話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第9話 「突然のクビ宣告!」 あらすじ

椿木春香(天海祐希)は、企画段階とは言え夕方ニュースのキャスターに名前があがったことを母親に報告する飛鳥望美(矢田亜希子)を優しく見守っていた。
 蟹原健介(玉木宏)や石場小吉(生瀬勝久)たち『ザ・ニュース』のスタッフも、望美がキャスター指名されたことを喜ぶ。浮き足立つ望美に、春香は取材に同行するよう命じた。それは望美自身が提出した企画ものの取材。加治木市が市民に何の相談もなく売却を決めてしまった¥"ふれあいの森売却問題¥"だ。

 春香たちは、住民が反対運動を繰り広げる問題の森へ。そんな時、対峙する住民側と市役所の争いの脇で子供が転んだ。役所の係長、山田正夫(渡辺哲)が手を差し伸べる。傍らで望美は、子供が転んだ瞬間を撮影出来たか否かにこだわっていた。撮影は、しっかりとされていたのだが…。
 その夜の『ザ・ニュース』では、望美がこだわった子供の映像はカットされている。春香が反対したのだ。放送後、望美は映像をカットした理由を春香に問う。春香は、市が森を売却したことと子供の転倒は関係ないと答えるが、望美は市を糾弾するためにはインパクトのある映像だったと譲らない。そんな望美の目前で、春香は夕方ニュースの企画書を破いた。さらに春香は、キャスターの話は無かったことにすると望美に通告。

 次の日、春香が柴田勝俊局長(児玉清)に、望美をアシスタントのままにしておくと報告している姿を野原芽衣(松下奈緒)が目撃。『ザ・ニュース』スタッフたちは、そうまでして望美をキャスターにさせたくないのかと、春香への不審を募らせる。そんな空気の中、報道センターに健介が飛び込んで来た。なんと、山田が自殺したと言う。山田の遺書メールは、市の職員に送られていた。しかし、春香は山田の自殺に引っかかるものを感じる。そこに、結城雅人取締役(谷原章介)と柴田が来た。雅人から、山田の死が『ザ・ニュース』の報道に起因しているかもしれないと言われ、望美はショックを受ける。また、柴田は山田の遺族から、春香に会いたいと連絡が来たと伝える。

 春香は、望美、柴田とともに山田の家へ。迎えたのは、山田の娘、佳奈(伊藤歩)。焼香を終えた春香たちに、佳奈は父が自ら命を絶つはずがないと訴える。自殺した夜も一緒に食事をする約束で、何より佳奈の結婚式が翌月に迫っていたからだ。 帰りに寄った『一石三鳥』で、春香は自分もメールに疑問を感じていたと柴田に話す。まるで、住民の反対を鎮めるかのように書かれていたのはできすぎ、と指摘する春香。柴田も、そんな春香に同意を示す。

 次の日から、春香の取材が始まった。だが、望美は同行させてもらえない。『ザ・ニュース』スタッフたちも、そんな春香にますます不信感を募らせ、誰も取材に手を貸そうとしなくなった。しかも、望美をキャスターに…と、とりなそうとするスタッフの言葉を遮り、アシスタントさえ辞めて良いと春香は言い放つ。
 その夜、望美はキャスターの話を無くさないで欲しいと詰め寄る。すると春香は、ふれあいの森を巡って一方的な報道姿勢をとろうとした望美を責める。そして、自分が望美をアシスタント指名した時のような真っ白さが無くなっていると告げた。しかし…。

 翌日、報道センターに雅人が望美を訪ねて来た。キャスター就任の依頼だった。驚く望美、そしてスタッフたち。雅人は、春香から望美をダメにしないようキチンと育てて欲しいと頼まれたのだ。また、柴田も望美のキャスター話に、春香が心から喜んでいたことをスタッフに伝える。
 その頃、春香は雨の中、一人で市役所での取材を続けていた。そこに、CNBの機材車が望美たちを乗せて到着。石場初め、スタッフ全員が春香に傘を差し出す。こうして『ザ・ニュース』一丸となっての山田の死を巡る取材が始まった。

 そんな中、山田の上司、横山が森売却に絡んで賄賂を受け取ったとのことで警察の捜査が始まる。スタッフは、横山が山田の遺書メールを偽造したことで考えを一致させた。だが、望美は、それでも山田の死因が分からないと言う。春香は、山田の備品からなくなっていたというテープレコーダーを探すよう、スタッフに指令した。
 横山が逮捕された。『ザ・ニュース』は、その映像を流す中、見つかった山田のテープを独占公開。テープには、娘の結婚式でするスピーチを練習する山田の声。また、そこから落としたレコーダーを拾おうとして山田が転落したことも推測された。

 放送後、春香は望美のキャスターへの道を祝う。その後、春香は雅人に誘われ、改めてプロポーズを受ける。その答えは、うやむやになってしまうが…。 春香たちのマンションに一通のエアメールが届く。それは、春香がニューヨーク時代の仲間に頼んだ、日本の政治家への闇献金者が記されていた。春香は、その中にCNB社長、つまり雅人の父親の名を見つけてしまう。一方、雅人はその社長に就任して…。

あらすじ 第8話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第8話 「恋するふたり」 あらすじ

家事は完璧、最近はアシスタントとしての仕事ぶりも優秀になりつつある…椿木春香(天海祐希)は、そんな飛鳥望美(矢田亜希子)に対して、ちょっぴり複雑な心境を抱いている様子で「弱点を見つけてやる!」と息巻く。呆れる望美は、自分の誕生日が近づいていることを理由に、もっとしっかりしようと思ったと春香に告げた。
 そんな春香と望美が報道センターに入ろうとすると、石場小吉(生瀬勝久)がバースデーケーキを用意している。望美の誕生日を祝おうとしていると思った春香は望美に耳打ち。望美も嬉しさを隠せない。望美を驚かそうとしているに違いない様子を察して、ケーキには気づかぬふりをして部屋に入る二人。すると案の定、石場はスタッフに誕生日を祝おうと声をかける。だが、それは望美ではなく…何と自分の娘!?スタッフ一同から、石場は非難の目を浴びせられる。

 そんな中、蟹原健介(玉木宏)は母校、友成学園後輩たちの半年間のクラブ活動を追ったVTRをスタッフに見せる。友成学園はサッカーの強豪高校。ワールドカップ間近でもあるため、春香は独占取材ならスクープ性もあると認める。しかし、健介が追いかけたのは野球部。健介自身、野球部の出身。健介は、部員がたった9人で廃部寸前だった野球部が、今年は地区大会決勝まで進んだことを力説するが、スタッフの関心は途端にゼロ。春香もすぐさまボツ宣言。その時、落胆する健介に電話が入る。野球部に喫煙騒動が持ち上がり、出場辞退が検討されているらしい。こうなると話は別。春香は、この件を追いかけることに。

 春香は、望美、健介、伊賀俊平(松田翔太)と友成学園を訪ねる。後輩を擁護する健介に、春香は喫煙問題をバッシングするつもりはないとキッパリ。連帯責任で出場辞退を決めることに疑問を持っていたのだ。その春香たちを、教師の内藤久美(中越典子)が出迎えた。

 健介は、春香たちに、久美がかつて同級生だったと紹介するが、「付き合っていた」と答える久美に、望美は心中穏やかでない。春香は、久美に喫煙発覚の事情を聞く。久美によると、教育委員会の視察が行われた日曜日に非常階段で喫煙による煙と、現場から逃げるジャージ姿の生徒が目撃された。その日は、運動部の部員しか学校にいなかったため各部室の検査を行ったところ、野球部の部室からタバコと吸殻を入れた空き缶が発見されたというのだ。春香は、喫煙者が特定されていないことを注視して、野球部の部室へ。

 部室で待っていたのは、さすがに健介の後輩とも言うべき天然キャラの部員たち。日曜の状況を聞こうにも、どうにも要領を得ない。しかも、たった9人しかいなかった部員なのに、問題発覚から6人が来なくなり、残っていたのは祥司(斉藤嘉樹)、剛史(千代将太)、克己(荒川優)の3人だけ。ようやく祥司が、健介に喫煙はしていないと告げ、春香たちは意味ある証言を得るのだが、さらに掘り下げようとする春香たちを尻目に、話はすぐに全く関係ない話題に脱線。春香たちが、タメイキをついていると教頭(不破万作)と沼田理事長(長谷川初範)が現れ、取材を拒んだ。仕方なく部室を出る春香たちを見ている少年がひとり。少年の視線に春香が気づいた。

 翌日、報道センターに久美がやって来た。久美は今回の喫煙問題に、理事長が関与しているのではないかと疑っている。しかも、喫煙が発覚した時、野球部とサッカー部の鍵が職員室からなくなっていたと言うのだ。
 春香たちは、再び友成学園へ。あきらめた様子の祥司は健介に礼を言って、ためていた応募シールを渡した。久美たちは、居合わせた他の部員たちに喫煙発覚当日の様子を聞くが、みんな俯いてしまう。その時、春香は先日、自分と目が合ったサッカー部の生徒、沼田幸彦(馬場徹)に気づく。春香が、幸彦に問いかけようとすると、沼田理事長が遮った。幸彦は、沼田の息子だったのだ。その後、野球部員が犯人と決め付ける教頭と沼田に、春香はあっさりと引き下がる。

 健介は、面白くない。だが、柴田勝俊局長(児玉清)から、犯人探しをするのが報道マンではなく、取材は慎重に行う必要があると諭された。確かにその通り。健介が、謝りに行くと、春香は取材をあきらめていないと答える。
 こうして春香たちは、またしても友成学園へ。そこでは、野球部部室が整理されようとしていた。ここに至って、祥司たちは身の潔白を言い張るが教頭たちには、相手にされない。春香の声に、集まっていた他の部員たちも野球部員の潔白を口にしだす。

 春香は、教頭と沼田に野球部員たちが潔白だという証拠を突きつける。灰皿にされた缶には、野球部員たちが集めているシールが貼られたままだったのだ。沼田は、それでも野球部に責任を押し付けようとするが…。そこに、久美が飛び込んで来た。
 幸彦は練習中に骨折。沼田は、誰の責任かとサッカー部員を責める。と、幸彦が自分で怪我をしたと沼田を止めた。そして、喫煙のことも…。

 『ザ・ニュース』は、この件を放送することはなかった。ただ、友成学園野球部が県大会で優勝すると、健介の撮った密着ドキュメントがスクープ映像として流される。
 一件落着のムードの中、望美は健介からプロポーズされた。答えあぐねていると、春香と結城雅人(谷原章介)に鉢合わせ。雅人は、望美をキャスターにしたいと…。

あらすじ 第7話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第7話 「キャスター交代」 あらすじ

いつものように放送される『ザ・ニュース』。椿木春香(天海祐希)は、¥"女子大生失踪事件¥"のニュースの後、中継レポートに出た飛鳥望美(矢田亜希子)に、スタジオから呼びかけた。久々のレポートに張り切る望美が向かった先には、アスファルトを突き破って成長したニンジンの姿。望美は、道路の隣にニンジン畑を持つおじさん(市原清彦)にマイクを向ける。と、おじさんが自分の畑で取れたニンジンを商品化したと言って、ニンジン饅頭を望美に差し出し、望美に勧めた。しかし、望美は大のニンジン嫌い。ニンジン饅頭が番組のスポンサーだと気づいたサブ(※副調整室)から石場小吉(生瀬勝久)や紺野令子(須藤理彩)が絶対に食べさせるよう指示。春香からも食べるよう促された望美は、何とか口にするが、味を聞かれると「まずいです!」。呆れる春香。

 現場から戻ってスタッフに謝る望美に、柴田勝俊(児玉清)が持ってきたのはニンジン饅頭。営業から望美への差し入れだという。さらに柴田は、春香にお見合い写真を差し出した。それだけではなく、柴田は、結城雅人(谷原章介)にもお見合い写真を渡した様子。 春香のお見合いの日。柄にも無く緊張感を見せる春香は、望美を無理やりお見合いに同席させた。春香の相手は、浜田(姜暢雄)という男。しおらしく装おうとする春香の話をひと通り聞くと、浜田はさっさとお見合いを切り上げた。唖然とする春香に、「ただ会ってみたかっただけ。年上の女性と結婚する気はない」と告げる浜田。あげく、浜田がサインを求めると春香がキレた。望美が春香を制する間に、浜田は退散。怒りの収まらない春香が別のテーブルを見ると、雅人がお見合いをしていた。春香が、雅人に八つ当たりし、言い合いをはじめたふたりは、望美の目からは似たもの同士に映り…。

 そんな夜、解決しない¥"女子大生失踪事件¥"のVTRを見ながら『ザ・ニュース』スタッフが打ち合わせ。事件は、女子大生が資産家の娘であり、普段は無断外出がなく、彼女を連れ去る男の姿が目撃されていることから誘拐事件が疑われている。蟹原健介(玉木宏)が、誘拐事件としてトップニュースにしようと発言すると、春香が止めた。春香は、失踪した女子大生の部屋からペットのチワワもいなくなっていることに注目。誘拐事件とは断定できないと言い、さらなる裏取りをスタッフに指示する。

 しかし、その日の『ザ・ニュース』放送直後、警察が女子大生誘拐事件の捜査本部を設置。『ザ・ニュース』は、すでに誘拐事件として報道していた他局に、遅れを取ることになった。
 女子大生の名は沢村優衣(島村まみ)。連れ去ったと見られる男は瀬田敬一(根本慎太郎)という借金を抱えた男。優衣の両親は瀬田に見覚えはなく、春香が疑ったチワワも、脱走癖のあることが判明。春香は、雅人から叱責を受けることになる。

 それでも春香は誘拐事件として扱うことに疑いを持つのだが、その夜、瀬田が優衣をたてにコテージに立てこもったとの知らせが入る。春香は、立てこもり現場にマンションから直行した。
 深夜の報道センターは、立てこもり事件の進展に備えてスタッフが待機。そんな時、現場から、取材陣の将棋倒しに巻き込まれた春香が、頭を打って倒れたと連絡が入る。
 翌朝、一旦マンションに帰った望美が病院に戻ると、春香の姿がない。春香は、報道センターに行っていた。軽傷とは言え、一時は意識不明だった春香の身体を案ずる雅人。だが、春香は『ザ・ニュース』は自分がいないと始まらないと言い張る。すると、それを聞いていた柴田が春香を激しく叱責。柴田から、スタッフを信じるよう促された春香は、ひとつだけ願いがあると自分の代役を望美に務めさせて欲しいと告げる。

 柴田から話を聞いた望美は、療養に戻った春香を追ってマンションへ。自分なんかがキャスターにと、笑いながら話す望美を春香が怒った。自分の代わりは望美しかいないと告げる春香。望美は、春香の想いに触れて決心を固めた。

 その夜、望美はキャスター席から立てこもりのニュースを伝える。マンションでは、春香が雅人とテレビを見つめている。その時、雅人はコテージの外に犬を発見。それは、誘拐された優衣の愛犬だ。春香がインターネットで調べると、この犬を巡って瀬田と優衣が知り合っていたことが判明。春香はすぐさまスタジオに電話。話を聞いた望美は、キャスター席からコテージの2人に呼びかける。誘拐ではなく、ただ2人で旅行をしたかっただけなのだと。しばらくすると、2人が出てきた。テレビからの望美の呼びかけに応じたのだ。こうして、春香の疑問、望美の気転から事件は一気に解決した。

あらすじ 第6話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第6話 「究極のライバル」 あらすじ

『ザ・ニュース』放送後、人気のないスタジオで、椿木春香(天海祐希)は、こっそりと、しかしうれしそうにキャスター席に座る飛鳥望美(矢田亜希子)を発見。春香が望美をからかっていると、誰かが入ってきた。二人が慌てて身を隠すと、入ってきたのは角高孝男(矢島健一)。キャスター席に座って発声練習などを始める角高に春香は呆れ顔。かくもキャスターに憧れる報道マンは多いわけで…。

 そんなある朝、望美は石場小吉(生瀬勝久)の電話で起こされた。事件との報に、春香をたたき起こし、現場に急行。二人が到着すると、蟹原健介(玉木宏)、野原芽衣(松下奈緒)、伊賀俊平(松田翔太)、角高たち『ザ・ニュース』スタッフが集結。春香が事件とは何かと尋ねると、集合した橋の下を流れる川を示した石場は、アザラシのカンちゃんが現れたと言う。春香は唖然。そんなもののために自分を呼び出したのか、と怒り出す。しかも、肝心のカンちゃんの姿が見当たらないではないか。

 その時、望美が機材を撤収している別の取材クルーを発見。JBCテレビのスタッフだった。すると『ザ・ニュース』スタッフのもとに、JBCスタッフを引き連れた男が近づいてきた。春香や石場たちは、その男が桜井尚樹(東幹久)だと気づく。事情を知らない望美たちに、石場は桜井がかつて¥"究極のニュースキャスター¥"と呼ばれ、春香とスクープ合戦を繰り返してきた男だと教える。春香は桜井と真正面で対峙。すると、桜井は『ザ・ニュース』の放送時間にぶつけて、JBCテレビで報道特番を組むと言い、春香にいきなりの宣戦布告。春香もその挑戦を真っ向から受けてしまった。

 桜井の報道チームは、男性ファッション誌でも紹介されるほどのカッコ良さ。芽衣が誉めそやすのを聞いた石場と角高もカッコつけてみるが、これはどうもいただけない。こうなれば、石場の頼りは春香。春香を持ち上げて、何とか桜井に勝ってもらおうという戦略だ。しかし、雑誌に書かれた桜井の伝説は、春香をしのいでいた。それでも、どこかに勝ちをと食い下がる石場を紺野令子(須藤理彩)が冷静にいさめる。そこに、結城雅人(谷原章介)と、柴田勝久(児玉清)が、負けてもらっては困ると割って入った。
 実は、マスコミ各社に四方田代議士(大林丈史)の長男が傷害事件を起こしたとのタレコミメールが送信されたのだ。しかも、四方田から春香と桜井のインタビューなら受けるという申し出がなされた。つまり、桜井の番組とのガチンコスクープ合戦になる。

 春香は、望美、健介、令子とともに四方田の待つ議員会館へ。早速、インタビューを始めると、四方田はタレコミメールを言下に否定し、春香を揶揄しだす。四方田が、息子に直接確認すると席を外すと、春香と桜井が取材方を巡って言い争いを始めた。そんな時、望美の携帯が着信。話を聞いた望美は、春香にタレコミメールを送信した人物、つまり被害者が現れたと正直に伝えてしまう。さらに言葉を続けようとする望美を令子が制した。案の定、やりとり聞いていた桜井はスタッフと何やら密談を開始。
 『一石三鳥』では、緊急会議。これ以上『ザ・ニュース』のスクープが外部に漏れないようにと相談していると、令子が席を立った。

 報道センターに戻った令子が、ニュース原稿を書いていると携帯が鳴った。令子は、とあるバーへ。呼び出したのは、桜井だった。実は、令子はかつて桜井と付き合っていたのだ。酔った令子が、席を外したすきに、桜井は彼女の四方田取材ノートを盗み見して…。

 次の日、春香たちは被害者が勤めるプールバーへ。店に入ろうとすると、被害者の所在を知らないはずの桜井たちが現れた。なぜばれたのか? 報道センターに連絡を入れると、令子が昨夜の出来事をみんなに打ち明ける。それはともかく、被害者と名乗る店員、佐野(弓削智久)から話を聞こうとする春香。桜井も同様。すると、佐野は店にあるビリヤードで勝負して勝った方の取材を受けると言う。受けて立つ春香。雅人の頼りない応援も得てなんとか桜井に勝つのだが、佐野はギャラをくれなければ応じないと言い出した。これには春香もお手上げ。桜井もやむなしと双方引き上げるのだが…。

 報道センターに戻った春香は、情報を漏洩した令子に厳しい。石場も今回の事件から令子を外すと言い渡す。と、そこに柴田がやってきた。柴田はスタッフに、キャバクラで撮影した桜井と佐野の様子を見せる。この時、春香たちは桜井に出し抜かれたことに気づく。ビリヤード勝負は口実で、桜井は接待を条件に佐野からインタビューの確約をしていたと言うことを…。その時、報道センターに桜井から電話が入った。

 春香たちは『一石三鳥』で、再び桜井たちと対峙。桜井は春香たちの負けを決めつけ、情報を盗まれた令子を交際時の出来事からあげつらえて罵り、春香も面罵した。すると、大人しく聞いていた春香が口を開く。自分はともかく、令子を馬鹿にするのは許さない…と。春香は、令子の報道マンとしての日々の努力を知っていたのだ。春香の勢いに圧倒された桜井たちが店を出ると『ザ・ニュース』スタッフは、なんとしても勝とうと気勢を上げる。

 翌日から、スタッフは再取材をして桜井たちに勝つためのニュース素材を収集し始めた。しかし、対決の日となっても佐野へのインタビューを上回るようなスクープネタは上がってこない。そんな時、角高はタレコミメールが四方田と敵対している代議士が流したのではないかという情報を入手。しかし、確証はない。すると、望美が疑問を口にする。タレコミメールは、四方田と漢字で書かれていたが、本人は公に“よもだ”と、ひらがなで表記していた。佐野は、四方田の名を選挙ポスターなどで知ったと言っている…つまり…。春香は、望美と令子に佐野への裏取りを指令する。

 望美と令子は、佐野の店に行くが、まだ出店していない。時刻は、対決時間の9時になってしまう。桜井はトップニュースで佐野のインタビューを流し始めた。もはや、一刻の猶予もないときに佐野が現れる。佐野の腕には先日会った時の包帯はなく、四方田という漢字も読めなかった。一方、角高もタレコミメールの送信元が四方田の敵対代議士からのものであったことの確証を得る。
 急いで局に戻った望美と令子。ニュースは差し替えられ、令子の書いた記事が春香に回された。桜井たちの佐野インタビューは誤報となる。こうして『ザ・ニュース』は、桜井たちを叩きのめすことに成功した。

あらすじ 第5話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第5話 「狙われたオンナ」 あらすじ

 椿木春香(天海祐希)は、相変わらず家事一切を飛鳥望美(矢田亜希子)に任せっぱなし。そんなある日、望美にバラエティー番組の大島プロデューサー(笠原浩夫)が接近し、新番組のメインパーソナリティーにならないかと誘う。その矢先、望美は仕事上のミスを春香に厳しく叱責された。望美の心は揺れる。

 一方、望美を叱った春香のデスクに伝言メモが残されていた。メモには、かつてディレクターとして、春香と一緒に仕事をしていた山岸猛夫(岸田真弥)がダーツに当たって病院に担ぎ込まれたと書かれていた。春香は病院に急ぐ。
 一方、望美が蟹原健介(玉木宏)や石場小吉(生瀬勝久)たちと報道センターにいると、神妙な顔つきをした結城雅人(谷原章介)が飛び込んできて、スタッフに「外に出るな」と告げる。CNBテレビに、報道局員を狙うという内容の脅迫状が送りつけられたのだ。雅人によると、脅迫状の送り主は、10年前に取り立て屋をダーツで刺し殺した罪で逮捕された保阪敏行(福本伸一)。保阪は、誤認逮捕を訴え、逮捕につながるスクープを報道したCNBの番組に恨みを抱いている様子。脅迫状では、春香と柴田勝俊局長(児玉清)、山岸を、名指しで¥"許さない¥"としていた。その山岸は、すでにダーツで大怪我を負っている。と、雅人の携帯電話が着信。軽傷で済んだとはいうものの、柴田もダーツの犠牲に。望美は、一人で出かけた春香に緊急の連絡を入れて…。

 翌日、春香は望美と健介、雅人とともに柴田を見舞う。そこで望美と健介は、春香たちから10年前の事件の詳細を聞かされた。ベッドから柴田は、春香に注意を促す。だが、先週出所したきり、保阪が一度も家に帰っていないことを知った春香は、家族に取材に行くと言い出す。雅人の制止も聞かずに飛び出す春香を望美と健介が追った。

 保阪の家は銭湯を経営。春香たちは客を装って潜入する。番台で春香たちを迎えたのは、保阪の妻、智世(りょう)。智世は、春香の顔を見るなり、出て行けと言い放つ。あからさまな取材拒否。その時、智世の息子、大輔(深澤嵐)が現れる。学校でイジメられた様子の大輔をケアする智世の代わりに、春香は望美を番台に座らせた。その間、春香は智世から、保阪への現在の気持ちを聞く。すると、智世は保阪を恨んでいると言う。保阪が逮捕されてから今まで銭湯を守ったのも、他にあてがないからだと。
 銭湯からの帰り道、春香たちは山岸が被害に遭った現場へ。その現場には、CNBテレビのお天気カメラが設置されていた。もしかすると、犯行も…。春香は、このカメラのビデオを見るため局に帰る。望美が一緒に帰ろうとすると、春香は10年前に刺された取り立て屋の会社、闇金融会社を経営していた岡崎(田窪一世)を訪ねて取材するよう命令。仕方なく、望美は一人で現在の岡崎が守衛として働くシュークリーム工場へ。

 春香と健介は局に帰って、早速ビデオを取り寄せた。すると、夜6時に山岸が被害に遭った時間に、保阪の姿が映っているではないか。石場は、ビデオを証拠に保阪犯人説をニュースにしようと言うのだが春香が止める。確かに不審な保阪だが、山岸を襲った瞬間が欠落しているのだ。そこに、望美が飛び込んできた。岡崎が十年前の保阪逮捕のきっかけになった証言は嘘だと言ったのだ。雅人は、春香に取材の禁止を厳命する。

 マンションに帰ると、春香は望美にもう一度岡崎に話を聞いてきて欲しいと頼む。春香には、どうしても保阪が犯人とは思えなかった。また、妻の智世が本当に保阪を恨んでいるとも思えなかったのだ。望美は、そんな春香に反論して、いつしか言い争いに。挙句、望美はアシスタントを辞めると宣言。そんな望美に失望しながらも、偉そうなことを言うなら犯人逮捕につながるスクープを取ってこいと促す。

 次の日、望美は健介とともに智世を訪ねる。そこで、望美は学校から帰った大輔の言葉から、智世が保阪を恨んでなどいないことに気づく。智世も正直に自分の気持ちを話し始めた。以前は、必ず“帰るコール”をくれた保阪との暮らしは、貧しいながら幸せだったと。

 望美と健介は、もう一度山岸が刺された現場へ。そこで望美は、周囲に公衆電話がないことに気づく。出所した保阪がビデオで不審に見えたのは、公衆電話を探していたからだと望美。保阪は智世に“帰るコール”をしたかったのだと。

 望美は健介と別れ、岡崎のもとへと走る。望美が工場へ行くと岡崎が快く迎えてくれ、お茶菓子まで出してくれた。と、工場の方から物音が。さらに、人の声まで…。確かめようとする望美に、岡崎が迫る。その手にはダーツが…。

 一方、番組を終えた春香に退院した柴田が話しかける。柴田は、自分が襲われた時、シュークリームの匂いがしたと伝える。そこに、健介から岡崎のもとに取材に行った望美と連絡が取れないと報告が。春香は、健介、雅人とシュークリーム工場へ。

 春香が、以前金融会社の社長をしていたかと訪ねると、岡崎はとぼける。門を閉めると岡崎が言うので、出て行こうとした春香は食べかけのお茶菓子を見つけた。それは、望美独特の食べ方が…。望美がいることを確信した春香は、岡崎を攻める。雅人、健介の追及に、ついに岡崎は観念。

 こうして、望美とともに監禁されていた保阪も解放され、『ザ・ニュース』は新たなスクープを獲得。春香は、望美の手柄だと認める。また、望美の目指すものも決まった。それは、春香のような…春香を超えるキャスターで…。

あらすじ 第4話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第4話 「消えた大スクープ」 あらすじ

出勤前、椿木春香(天海祐希)は、資料を失くしたと慌てている。同居させている飛鳥望美(矢田亜希子)に捜している雑誌の表紙を描いてみせる春香。馬を描いたと言う春香だが、どう見てもそうは思えない下手くそさ。望美が試しに猿を描かせてみると、これまたとんでもない代物。望美は、早速みんなに見せようと、マンションを飛び出し、『ザ・ニュース』のスタッフルームに向かった。
 その頃スタッフルームでは、服部圭吾(葛山信吾)という世界的アーティストの話題で盛り上がっていた。服部は、アート界のアカデミー賞とも言われるAGM賞受賞を拒否した異才。しかも、大のマスコミ嫌いで取材を受けたことはないという。そこに、春香の絵を持った望美がやって来る。だが、スタッフたちの誰一人、春香が何を描いたのか判る者はいなかった。

 そんなところに、結城雅人(谷原章介)が、服部の情報を持ってきた。CNBグループのミュージアムが服部の絵を落札したため、エージェントとのアポイントメントが取れたのだ。世界に先駆けてのインタビューが取れるかもしれないと飛びつく春香や石場小吉(生瀬勝久)たちを、雅人はインタビューの可否は今後の交渉次第と諌める。

 春香と望美、野原芽衣(松下奈緒)、伊賀俊平(松田翔太)は、服部のアトリエを訪ねる。応対したエージェントは、春香のインタビュー依頼に「服部は誰とも会わない」と断った。と、食い下がる芽衣の視線の先に男の姿…アトリエに服部本人がいるではないか。大胆にもアトリエに踏み込んだ芽衣は、服部に直接インタビューを申し込む。気がついたエージェントが止めに入るが、服部は「いつも見てるよ」と気さくに話しかけてきた。芽衣が答えようとすると、服部は彼女を通り過ぎて春香のもとに。服部は、ニューヨークで活躍していた春香を知っていたのだ。

 『一石三鳥』で、石場が蟹原健介(玉木宏)や紺野令子(須藤理彩)に、おニューのビデオカメラで撮影した娘の映像を見せていると、春香たちが服部とともに入ってきた。春香は服部に改めてインタビュー依頼をするが、受け入れてもらえない。すると、芽衣が再度食い下がる。死んだ母も服部のファンだったという芽衣の言葉に、興味を示す服部。しかし、芽衣の話は、実はインタビューを取らせてもらうための嘘。そうとは知らない服部は、芽衣に条件付きでインタビューに応じると告げた。芽衣が条件を飲むと、服部はさらに、インタビューはこの場でと指示。役に立ったのは、石場のビデオカメラ。愛娘の映像の納まったテープを半ば強制的に提供させられた石場の大いなる犠牲のおかげで、インタビューは終了。その後、芽衣は服部の出した条件…裸体画を描かせるために『一石三鳥』をツーショットで後にした。

 服部の独占インタビュー放送予定は『ザ・ニュース』で告知された。芽衣は、自分の功績と意気揚々としている。春香は、インタビューのために嘘をついた芽衣が少し心配。芽衣を見つめる俊平の心境も複雑。
 そんな番組終了後、帰宅途中の芽衣が、服部インタビューの編集に向かう俊平を発見。芽衣は、インタビューチェックをしようと俊平が持っていたマスターテープを見ようとする。その際、芽衣はテープを落としてしまった。テープは運悪く、通りかかったトラックに轢かれて粉々に。せっかくの服部独占インタビューが台無しだ。うろたえる芽衣に、俊平は責任を自分がかぶると申し出る。

 翌日、俊平は石場たちの前で土下座。他のスタッフたちも俊平を責める中、春香はもう一度、服部にインタビューを頼むと言い出す。しかし、エージェントに電話すると肝心の服部が行方不明だと言われた。『ザ・ニュース』の一同は、他番組スタッフの手も借りながら服部の行方を追う。

 一方、春香は芽衣に服部と『一石三鳥』を出た時の様子を聞く。風邪気味で、つたない芽衣の記憶を頼りに春香は、公園へとたどり着く。そこで、芽衣は服部がジャングルジムに登っているすきに帰ってしまったと告白。つまり、芽衣は裸体画を描かせていなかった。その時、芽衣が倒れてしまい…。

 春香は芽衣を自宅マンションで寝かす。熱は40度もある。すると、芽衣がどんなに勉強して取材しても、キャスター席の隣でニコニコしているだけだと日ごろの愚痴をもらす。春香は、そんな芽衣を厳しく叱る。しかも、春香は芽衣がテープを壊したことにも気づいていた。そして、春香は芽衣の取材ノートから何かに気づいて、公園に戻ると言う。

 望美と俊平を連れて公園に来た春香は、芽衣のノートから服部が母親を亡くしていることに気づいたと言う。その死の直後から、服部の創作ペースが落ちていた。芽衣の嘘から、服部が母親と関係する何かに気づいたのではと考える春香は、突然ジャングルジムに登る。と、その上からは東京タワーが見えた。春香は、服部が東京タワー近くにいると断言。そんなところに、芽衣がやってきて…。

 春香たちが、東京タワー近くを探していると服部が絵を描いているではないか。芽衣の嘘が服部に創作意欲を湧かせたのだった。テープの件を話して詫びた春香は、スタジオでの生インタビューを頼む。その時、芽衣が自分の母の死は作り話と頭を下げた。もはや、これまで…と、誰もが思う沈黙の中、顔を上げた服部は、だったら自分が描いた絵を見てもらえると微笑んだ。そして、春香に向かい「行こうか?」と。

 その日の『ザ・ニュース』に、服部は生出演してくれた。番組終了後に、熱のため倒れた芽衣を背負って病院に運ぶ春香。その姿を見つめる望美は、春香のようになりたいと…。

あらすじ 第3話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第3話 「恋愛運ゼロの逆襲」 あらすじ

出社前の椿木春香(天海祐希)の傍らで、飛鳥望美(矢田亜希子)はテレビ番組の占いコーナーを見ていた。春香の星座は乙女座で望美は双子座。この日の占いでは、2人の星座は最下位争い。結果、春香の乙女座が最下位で、しかも今までにないような悪運が暗示されていた。占いは信じないと言う春香だが…。

 折りしも、その日オンエアの『ザ・ニュース』がゲストに迎えたのは、人気占星術師の宮部天花(黒田福美)。占いを信じないはずの春香だが、耳には今朝の番組でラッキーアイテムと紹介されたハートのピアスが光る。

 天花を招いての人物紹介コーナーが始まった。春香が質問をぶつけると、天花は春香が自分の占いに疑問を抱いていると主張し、サブキャスター野原芽衣(松下奈緒)をその場で占いだす。芽衣は、天花が自分の現状をことごとく言い当てることに感心するが、春香は、アナウンサーのような仕事をしている女性は大抵同じような悩みを抱えているものだ、と冷静に指摘。憤慨した天花は、勝手に春香を占い始め、全ての運勢が最悪だと言い放つ。しかも運勢を変えるためには改名が必要だと…。天花が春香に与えた改名後の名前は、口にするのがはばかられるようなものだった。

 次の日、出社した望美は蟹原健介(玉木宏)にデートに誘われる。だが、突然改まったデートに誘う健介の真意が望美には分からない。

 一方、スタッフルームでは昨日の春香の改名の件で、石場小吉(生瀬勝久)たちが盛り上がっていた。石場が調子に乗ってスタッフと爆笑していると、春香が現れた。そんな時、健介の携帯電話が着信。昨日の番組を見た友達からで、天花の占いはインチキだと訴えてきたのだ。天花に金を騙し取られたとの話に、春香が飛びつく。春香は、健介とともに、早速その友人に会いに行く。

 とあるレストランで、春香と健介が会ったのは沢木和美(中村栄子)と正美(中園友乃)。和美と知り合いの健介は、正美という妹の存在を知り、その美しさにドキドキ。春香が訴えの内容を促すと、正美が語りだした。正美によると、和美が騙し取られたのは亡き両親の遺した家。警察にも相談したが、取り合ってくれないと言う。他に頼るところがないと手を取って訴え続ける正美に、健介は天花の取材を約束。春香も、騙された経緯を聞き始めた。

 春香たちスタッフが焼鳥屋『一石三鳥』にいると、健介の代わりに別取材に行かされた望美もやって来る。春香は、健介が相談者の正美に惚れたらしいと望美に話す。大慌てで否定する健介だが、そこに正美からメールが来て、さらに芽衣たちにまでからかわれてしまう。それでも天花の詐欺を番組で証明しようと訴える健介に、春香も渋々頷くが…。そこに、角高孝男(矢島健一)が、ある代議士のインサイダー取引疑惑を持ち込んだ。迷わず飛びつく春香は、天花の件を望美と健介に任せてしまう。

 望美と健介は、伊賀俊平(松田翔太)と天花邸への潜入取材を敢行。しかし、健介らの目論見が天花にバレてしまった。
 怒った天花は、CBNにクレームを入れてくる。なぜか、その怒りは春香にも飛び火、謝りに行かせられるハメに。さっそく、望美たち取材に行った3人と、春香を引き連れ、石場が天花の家に謝罪に出向く。しかし、頭を下げまくる石場の横で、健介がインチキ占い師などと天花を責める。春香も、謝礼を受けて取っての占いは行き過ぎれば詐欺だと突きつけた。そんなやり取りの中、健介が腕をつかもうとした天花の助手を突き飛ばすような格好に。天花は、春香たちを傷害で訴えると憤った。
 帰りの車の中、自分のしたことを反省する健介は、取材が出来なくなりそうなことを正美に謝りたいと言い出す。正美のアパートに到着。しかし、彼女の部屋のカーテンに映るシルエットは正美の彼氏らしき男性。春香は、健介に正美とは関わらないほうがよいと言い、一同はアパートを後にする。

 翌日、柴田勝俊局長(児玉清)は、スタッフに健介の自宅謹慎を報告。また、天花が訴えを取り下げる条件として、健介の解雇と春香の改名を要求していることを告げた。話を聞いた春香は、角高に調査して欲しいことがあると依頼する。

 次の日、健介が結城雅人(谷原章介)に辞表を提出。だが、雅人は受け取らない。実は、雅人は天花の一件が解決しなければ、自分が辞めると言う春香の辞表を受け取っていたのだ。健介は春香に礼を言いに行く。そして、それでもやはり自分が責任を取るべきだと続けると、春香は天花との勝負はこれからだと答える。春香は、次回のトークゲストに天花をブッキングするよう指令。また、正美にも連絡を取るよう頼む。

 天花は、春香が改名を受け入れると聞いてスタジオにやってきた。番組が始まると、春香は正美を呼んだ。そして、天花に正美を占って欲しいと告げる。正美たち姉妹のことを天花は既に知っている。家族のことなどを言い当てる天花は、正美の将来を予言しだす。素敵な男性とめぐり合い、正美は子供をもうけて母として幸せな家庭を築く…と、春香と正美の表情が曇った。2人は、天花の占いがおかしいと反論。その時、正美がかつらを取った。実は、正美はニューハーフ。つまり、素敵な男性と結婚できても出産は…。動揺する天花に、春香は追い討ちをかける。天花が顧客に配っているパソコンソフトに、スパイウィルスが添付されていたのだ。もはや、天花に言い逃れるすべはなく…。こうして、春香の活躍で事件は解決された。

あらすじ 第2話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第2話 「ヒーローの告白」 あらすじ

 椿木春香(天海祐希)は、自ら突然アシスタントに指名した飛鳥望美(矢田亜希子)を自分のマンションに住まわせた。引っ越し荷物を何とか片付け、望美はイヤイヤながらも春香の指示通りに彼女を起こして朝食も用意する。しかし、望美にとって重要な問題が発生。シャワーのお湯が出ないのだ。一日ぐらい、風呂に入らなくても良いと主張し悠然とする春香が、望美の追及を逃れようとするとシャワーの取っ手が取れて、2人は水浸し。朝から大騒動の2人が出社すると…。

 『ザ・ニュース』スタッフルームでは、石場小吉(生瀬勝久)が野原芽衣(松下奈緒)、伊賀俊平(松田翔太)、紺野令子(須藤理彩)、角高孝男(矢島健一)らに、土産でもらったという、シュールストレミングの缶詰を見せていた。石場は、世界一匂いのキツイ缶詰なので、うっかり開けられないと念を押し、缶詰を置いたままみんなで昼食に出かける。入れ替わりに戻って来たのが、蟹原健介(玉木宏)。続いて、春香と望美もスタッフルームに入ってくる。お腹をすかせた健介は、置いてあった缶詰を発見。何も知らない健介は、通りがかった柴田勝俊局長(児玉清)から缶切りを借りて、望美と一緒に缶を開けようとする。缶詰の名前に気づいた春香が止めようとするが、時すでに遅し。
 昼食に出ていた石場たちが¥"白い巨塔疑惑¥"取材のために帰ってくると、スタッフルームには、想像を絶する臭いが充満。足を踏みいれるや否や、次々と倒れていく人々。かほど、強烈な缶詰だったわけで…。
 ¥"白い巨塔疑惑¥"とは、ある大学病院の医療ミス疑惑だった。胃潰瘍の手術で執刀に致命的なミスがあり、患者が危うく命を落としそうになる。疑問を持った患者が看護師に質したところ、執刀医が手術直前までゴルフをしていて開始時間に遅刻したことが発覚。家族は、この執刀医が疲れきった体で執刀したためにミスしたのではないかとマスコミに告発したのだ。渦中の教授の名が、財前(温水洋一)だったため¥"白い巨塔疑惑¥"と呼ばれている。

 春香と望美は、俊平、角高とともに問題の大学病院へ。すると、病院から山村医学部長(須永慶)が出てきた。押しかけたマスコミに対し、財前教授のミスを認めて頭を下げる山村。春香は、山村のコメントする姿に疑問を持つ。
 問題の財前が出てこないので帰ろうとする望美たちだが、春香は現場には不似合いの少年少女の2人連れを見つめていた。春香が2人に声をかけると、父に会いに来たと言いかけた少女を少年が制して逃げるように去っていった。少年が落とした生徒手帳から、2人が財前教授の息子、隆史(塩顕治)、娘の彩香(佐々木麻緒)と判明。
 2人の後を追った春香と望美は、質素な公団住宅に到着。望美は、春香が子供たちから財前教授のことを聞きだそうとしていると察し、止める。だが、春香は財前家に上がりこんでしまう。そこで、2人は隆史から意外な言葉を聞いた。
 次の日、結城雅人(谷原章介)の指令で¥"白い巨塔疑惑¥"の報道を控えめにするよう通達が下された。春香は、どこが圧力をかけてきたのかと雅人に詰め寄る。その時、雅人は答えないが、言い争いはいつしか痴話喧嘩に。

スタッフが『一石三鳥』に集まっていると、春香が隆史たちを連れて来た。触らぬ神に祟りなしとばかりに、店を出てしまうスタッフたち。望美だけ取り残され、春香に付き合うことになる。財前の自宅に行くと、春香は手術日の出来事を隆史から聞きだそうとする。望美は、そんな春香の行動を雅人に報告。春香を説得しようとする雅人だが、2人の会話は8年前の出来事に遡る。春香と雅人の恋と仕事の確執は、その時から始まっていたのだ。

 マンションに戻ると、雅人との様子を見てしまった望美が春香を責める。そして、望美は春香にアシスタントを降板させて欲しいと伝えるのだった。
 翌日、雅人はスタッフを集めて財前教授の取材を進めるかどうかを諮る。春香以外全員一致で取材中止に賛成。ところが、柴田局長が現れ取材続行を申し出る。柴田は、全責任は自分が持つと、辞表を雅人に預けた。

 春香は真実を聞き出そうと財前宅へ。望美や健介、雅人も春香の行動を諌めようと来ていた。ドアを開けない子供たちに、春香は財前が本当に執刀したのかと呼びかける。その言葉に、望美たちは春香が財前の無実を信じて取材していたことを知った。ようやく扉が開いて中に入ると、春香は子供たちに真意を問う。ひとつずつ疑問を投げる春香に、子供たちもようやく財前の無罪を話し始める。 春香たちは、子供を連れて財前の隠れる病室へ。春香の追及に、財前は金をもらって罪をかぶったことを証言。証言は、インタビューとして『ザ・ニュース』で放送され…。春香は、またひとつスクープを得、財前一家を救った。

あらすじ 第1話 トップキャスター 2006年 4−6月 フジ 連続ドラマ

トップキャスター 第1話 「嵐を呼ぶオンナ」 あらすじ

ニューヨークから日本へ向かう飛行機の客席で一人の女性が目を覚ます。椿木春香(天海祐希)だ。帰国した春香を迎えに来たのは、一人の男。CNBテレビの報道局長、柴田勝俊(児玉清)だ。
 その頃、CNBテレビの報道局スタッフルームには新番組『ニュースDEゴー!』の打ち合わせが行われようとしていた。石場小吉プロデューサー(生瀬勝久)、蟹原健介ディレクター(玉木宏)、サブキャスターの野原芽衣(松下奈緒)、伊賀俊平(松田翔太)、紺野令子(須藤理彩)、角高孝男(矢島健一)らが集まる中、肝心のメインキャスターが現れない。
 そんな中、放送されていたニュース番組でお天気キャスターの飛鳥望美(矢田亜希子)が大失態。実は、彼女も新番組スタッフの一人。望美の失態を、柴田と乗る車のテレビで見ていた春香は、思わず噴き出していた。
 その望美がスタッフルームに行くと、石場がメインキャスターは春香だとスタッフに明かす。すると、一同大ブーイング。場の状況が飲み込めずにいる望美に、スタッフたちは春香がかつてCNBで伝説のキャスターと呼ばれた仕事主義の女で、スクープを獲るためには手段を選ばなかったことを教える。そして、春香の番組は打ち切られていた。その春香がなぜ? 今更?

 一同が戦々恐々と待ち受ける中、ノックの音が。こわごわとドアを開くと…現れたのは柴田。柴田は、スタッフたちをスタジオに誘う。スタジオでは春香がセットの様子を見ていた。石場がスタッフたちを紹介しようとすると春香が遮る。そして、春香は石場が考えた『ニュースDEゴー!』を企画、タイトルごとばっさりと切り捨て、スクープ獲得を目指す『ザ・ニュース』を立ち上げると宣言。呆然とする一同を尻目に、春香は、ぽかんとしている望美に向かって、自分のアシスタントになるよう指示。アシスタントとしての第一歩は、自分と24時間行動を共にすることだと春香に言われても…、訳が分からない望美だったが、春香から強引に握手を求められて、望美は反対する間もなく…。

 しぶしぶ、春香のマンションに引っ越してきた望美。しかし、春香の部屋は未開封の自分の引越しダンボールで一杯。しかも、望美に与えられた部屋はウォークインクロゼットだった。
 会社に向かいながら、なんとかアシスタントから外してもらおうと春香に掛け合う望美だが、春香は全く相手にしない。そんな二人は、局のエレベーターで取締役の結城雅人(谷原章介)と一緒になる。春香と雅人は顔見知りの様子。というか、春香はライバル心むき出しで、いきなり雅人の頬を張った。またしても、望美には訳がわからない。春香と雅人の関係って、いったい…?

 スタッフルームでは、春香の番組方針、スクープをどう獲るかで石場たちが頭を悩ませる。そんな中、週刊誌に取り上げられたセレブの西園寺真嗣(平山広行)の結婚が話題になった。結婚相手は、普通の女性だという。その女性の名を見た望美は、中学時代の同級生、加山聡子(大路恵美)だと気付く。それを耳にした春香は、望美に聡子へ取材を申し込むよう指示を出す。

 仕方なく、聡子のアパートに向かう望美。聡子は旧友との再会を喜ぶが、望美が取材目的と知ると逃げ出してしまう。呆然としている望美に、刑事が話しかけてきて…。

 焼き鳥屋『一石三鳥』に行った望美は、聡子や刑事たちのことを報告。聡子には、元彼、樋山秀一(東根作寿英)への傷害容疑がかけられていた。聡子の無実を訴える望美だが、春香や石場たちはスクープだと食いつく。

 春香は、早速、望美を伴って聡子を直接取材。樋山が被害にあった夜のアリバイを訪ねると、聡子は西園寺との思い出の場所に一人出かけたと言う。唯一の目撃者は、パンダ連れの人だと…。そんな聡子の言葉を信じてよいのだろうか?
 マンションに帰ると、それでも聡子をニュースで扱おうとする春香に望美が猛反発。椿木のようにはなりたくないと飛び出して『一石三鳥』へ。
 『一石三鳥』で、大酒を飲みながら健介相手に春香を批判する望美。と、居合わせた柴田が、春香が持つおもちゃの指輪の意味を話し始めた。春香は、かつてある少女が盗られた母親の形見であるおもちゃの指輪を取り返すために、信じられないことをして犯人を見つけたのだと…。その頃、春香は聡子の目撃証言を取るため、パンダ連れの人間を探し回っていた。

 柴田の話で春香を見直した望美は、マンションに帰る。望美が春香に、アシスタントへの起用理由を聞いていると、テレビで令子が取材した「びっくりワンワン大特集」が始まった。だが、一位になった犬が紹介されない。偽者だとクレームがついて優勝を取り消されたのだ。ここに春香が飛びついた。早速、令子のマンションを訪ね、局に戻って取材VTRを検証する。すると、優勝した犬はパンダ模様で…。
 この一件で、聡子への容疑はなくなり『ザ・ニュース』は西園寺家の結婚披露パーティーの取材許可も得た。生放送の中、望美のレポートでパーティーが紹介される。と、現場VTRを見ていた春香が、ある人物を発見。聡子の元彼、樋山だ。春香はパーティーの中止を現場に指示し、望美には樋山を探すよう命令。健介たちクルーとともにパーティー会場を探す望美は、ナイフを持った樋山を発見するが逃げられてしまう。

 樋山の後を追うと、パーティー会場へ。ゆっくりと聡子に迫る樋山。健介が取り押さえると、樋山はコサージュをプレゼントしたかったと差し出す。ホッと健介が気を許したその時、樋山の手はズボンへと下がる。「パ、パンツ!」と望美の叫びで、再び取り押さえられる樋山。事件は未然に防がれたが、結婚披露パーティーはメチャクチャに。だが、春香が気転を利かせ、こちらも丸く治めた。